今から20年くらい前までに
アメリカの内陸のほうに行ってみた人なら
経験があると思いますが、
コーヒーの不味かったこと、
不味かったこと。
「これ、アメリカンを
お湯で薄めたものですか?」
と尋ねたくなるくらい
”コーヒーフレーバーの茶色いお湯”
でしかなかった。
もしかすると、
内陸のほうは
今でもそうかもしれないです。
さて、
そういうアメリカのコーヒー文化に、
美味しいコーヒーを持ち込んだのが、
ハワード・シュルツです。
スターバックスのCEOです。
とてもクリエイティブなリーダーです。
ご存知のように、
それまでの喫茶店は
タバコを一服するために入るところ
というのが一般的な概念でしたが、
「禁煙」のカフェをつくったのだから
当時はみんな驚いたわけです。
僕はアパレル時代のアトリエが
サザビー本社の裏にあったので、
毎朝スタバに行っては、
そういった不思議な感覚を
いつも抱いていました。
はじめは、スターバックスは
サザビーが運営していました。
さて、さて、
ハワード・シュルツは
コーヒーが大好きでしょうがないから
スターバックスをオープンさせた
と思っている人は少なくありません。
でも、実際には違うのです。
彼は父親が肉体労働を転々としていた
苦労人だったのを見て育ちました。
労災も健康保険もなく大変だった父を見て、
こんな会社があったら
父が入りたいと思うだろう
という理想の会社をつくったのです。
社員全員に医療全般をカバーする健康保険と
ストックオプションを与えた
最初の経営者だそうです。
これらから学べることは、
好きなことや得意なことを
カタチにするだけがビジネスではなく、
強い思いが活動の原動力となって
カタチになることがあります。
むしろ、思いが強いことが大事で、
どれだけ覚悟をもって
集中できるかが大事になります。
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